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<音楽>
・ より集中して「音」を聴くことにより「音」固有の表情があることを感じとる学習として、「イヤークリーニング」を2時間扱いで実施、ウォーミングアップでは、単独の音に注目して擬音で表し、サウンドマップ作りでは自分の周囲360°から聞こえてくる音を形で表現するという内容で行う。集中力を必要としたが、興味深げに取り組む生徒が多かった。(2年)
<美術>
・ 「中学生活を描こう」では、「気になる木」を描く。時間を充分に取ることができず、途中で雨が降ったりして、着色できたりできなかったりしたが、1学期のまとめとした。(1年)
・ ポスターでは環境に関する題材で行ったが、資料などが不充分だったのか何について描くのか考えさせるのが難しかった。生徒の問題意識を高める授業展開の工夫が必要だと思った。平ぬりの練習では、自然観察に使う色カード作りを行った。(2年)
・ ウッドシートを使った工芸では、自然の素材の微妙な色彩の違いを利用したデザインを考え、製作していく中で、身近な「木」や自然に対する興味を持ってくれたのではないかと思う。(3年)
<技術>
端材を利用した「簡単な木製品の製作」では同一形の均一な材木に執着する端材という指導が不足した。(1年)
金属の表面加工の学習では、表面処理剤の廃液の扱いをどう行うか、難しい。(2年)
<家庭>
・ 衣生活の洗濯の学習では、洗剤の排水など生活排水にもふれることで環境問題にも意識を向けさせることができた。(1年)
・ 「よりよい食生活」では、生活排水について学び、家庭でできることを考えさせた。(2年)

 

2 道徳・特別活動の場で
心を育てるという面から環境教育をとらえるとき、重要な位置を占めるのが道徳・特活領域です。ここでは、参加体験型の授業を積極的に取り入れた授業研修会を行い、私たち教師が環境教育に対する考え方を学ぶ場ともなりました。参加体験することの中から気づき、考えさせるためにジレンマ教材やディベー卜、ロールプレイなどを用いたり、教師が「ファリデーター」と呼ばれる支援・援助者として活動するなどの授業形態に、当初、指導する側に戸惑いも見られましたが、回を重ねることにより、内容も充実していくました。
グループワーク・トレーニングやグループ・エンカウンターなどと言われる新しいグループ活動を取り入れた授業などのアイデアを出してくれる先生もいて、お互いに学び合う研修となりました。
<校内研修会での実践>
6月
道徳(3年)地球への恩返し(コンセンサス学習)
学活(3年)環境問題に関心を持とう(環境ビンゴを利用して)
10月
道徳(1年)南洋のキラ(ディベート)
道徳(2年)東南アジアのエビ(ロールプレイ)
学活(1年)水をきれいにするには(ビンゴ)
学活(2年)ノアの方舟(グループ・エンカウンターの手法で)

 

3 行事を通して
環境教育はあらゆる教科・領域で行うことができるのですが、ともすると、全体像を見失い、それぞれの学習がばらばらになってし

 

 

 

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